ジンジャー (生姜)

ジンジャー(生姜) | 犬のためのアロマ精油 | 血行促進・吐き気を止める

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Office Guriの諸橋直子です。公益社団法人 日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクターの有資格者です。愛犬のアロマセラピーを10年以上実践しています。

今回の記事では、犬におすすめのアロマ精油「ジンジャー (生姜)」を紹介します。

「スパイス」や「薬味」として身近な存在である生姜も、アロマセラピーでは精油の材料として取り扱われます。

土の香りを思わせるスパイシーさと甘さを併せもつジンジャー は、体を温め血行を促進する加温効果に優れます。

また、車酔いによる吐き気の予防にも最適です。スプレーとして用いると消臭効果を発揮します。

ジンジャー (生姜) | 精油プロフィール

学名:Zingiber officinale
抽出部位:根
抽出法:水蒸気蒸留法
成分:6-ジンゲロール、ゲラニオール
産地例:中国、インド
作用:鎮痛、食欲増進、加温、血管拡張

生姜の応用 | 漢方薬の材料として

生姜は食材としてだけでなく、漢方薬の材料としても用いられます。

漢方薬は複数の生薬(薬効を持った植物、動物、鉱物などから成る天然の薬剤)を組み合わせて作られます。この組み合わせを方剤と呼びます。

症状に併せて最適な「方剤=レシピ」が確立しています。このレシピに多く用いられるのが生姜です。

生姜の健胃作用(胃腸の調子を整えて吐き気を鎮める、食欲を起こさせる)を生かし、胃腸の不調改善に用いられます。また生姜の甘味を生かして、苦味の強い薬を飲みやすく目的でも添加されます。

ここでは「生姜」の持つ薬理作用への理解を深めるために、生薬としての生姜について解説します。

生薬としての「生姜」への理解は、アロマセラピーで犬にジンジャー 精油を有効活用する際、役立ちます。

生姜(ショウキョウ) | 漢方薬

生姜をそのまま乾燥させたものを「生姜(しょうきょう)」とし、後述する「乾姜(かんきょう)」と区別しています。

風邪の引きはじめに飲む「葛根湯」では体を温め、悪寒・発熱の改善のために、胃腸の不調時に用いられる「六君子湯(りっくんしとう)」では吐き気を抑え、食欲増進の目的で加えられます。

乾姜(カンキョウ) | 漢方薬

生姜の根を湯通し、または蒸したあと乾燥させたものを「乾姜(カンキョウ)」と呼びます。加熱処理をすることで加温効果を持つ「ショウガオール」の含有量が増加します。

そのため、「乾姜」は「生姜」と比べて体を温める作用が強いとされています。

冷えを伴う腹痛に用いる「大建中湯」や、水分代謝の不調による冷えが原因で起こる咳、鼻詰まりに用いられる「小青竜湯」などの方剤に用いられます。

精油 | ジンジャー | 加温・吐き気防止

生薬としての生姜は「体を温める」「吐き気を抑えて胃腸の調子を整える」でした。

アロマセラピーで「ジンジャー 」を用いる場合も基本は同じです。

  • 乗り物酔い防止:乗車前にジンジャー 精油の香りを嗅がせる
  • 血行促進効果を生かしてマッサージに

精油は「嗅がせるだけ」

犬に漢方薬を飲ませるのは一苦労です。手作りご飯を実践中でない場合は、犬の食事に生姜を加えるには手間です。

一方、アロマセラピーであればジンジャー の精油を嗅がせるだけで、手軽にその効能を取り入れることができます。

温かみと甘味を持つ精油の香りは、とても心地良いものです。是非試してみてください。


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