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犬への使用が禁忌の精油リスト| 29種 | 基礎知識

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Office Guriの諸橋直子です。公益社団法人 日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクターの有資格者です。

今回は「犬への使用が禁忌の精油」について解説します。

アロマセラピーで用いる精油は、原材料となる植物が濃縮されたものです。「植物=体に優しい」というイメージを持つ方も多いですが、濃縮された植物の成分はそのままでは犬や私たち人間にとって刺激となるものも多くあります。

また、成分そのものが少量でも強い刺激を持つため、一般の使用に向かない精油も存在します。

アロマセラピー初心者の方は、精油の中にはこのように「刺激が強く、一般の使用には向かない。犬への使用にも向かない精油がある」ということを事前にしっかり学習した上で、アロマセラピーを行うことが大切です。

犬への使用が禁忌の精油 | 29種

以下の精油は犬への使用に向きません。また人間向けの利用でも、特別な配慮が必要で、初心者の利用にはお勧めできない精油です。

  • アニス
  • オレガノ
  • ウィンターグリーン
  • ウォームシード(グースフット)
  • ガーリック
  • カラマス(ショウブ)
  • カンファー(クスノキ)
  • カシア(センナ)
  • クローブ(葉と蕾)
  • サッサフラス
  • サンタリナ
  • ジュニパー(果実より抽出したジュニパー・ベリーは使用可)
  • セイボリー
  • タイム(レッド、ホワイト)
  • タンジー
  • テレビン
  • ツジャ(ニオイヒバ)
  • バーチ
  • ホースラディッシュ
  • ボルドー(せり)
  • ビター・アーモンド
  • ヒソップ
  • ペニーロイヤル
  • マグワート(ヨモギ)
  • マスタード
  • ラベンダー・ストエカス
  • ルー
  • ワームウッド
  • ヤロー

出典:愛しのペットアロマセラピー | クリステン・レイ・ベル

何故、使用してはいけない精油があるの?

植物に含まれる成分は、私たちにとって有益なものもあれば、高い毒性や刺激を持つものもあります。

例えば「ウルシ」。ウルシによるカブレは、漆の主成分「ウルシオール」によるものです。反応には個人差がありますが、少量触れただけでもその部分が赤く腫れ上がり、重症になる場合もあります。

犬に禁忌の精油リストに挙げた「ルー」という植物は、ミカン科の植物「ヘンルーダ」のこと。ハーブとして栽培されますが、うっかりその葉に触れて、ウルシ同様、皮膚がかぶれてしまうことでもよく知られます。

同じく犬に禁忌の精油ワームウッドには、大量のケトン類が含まれます。ケトン類は神経毒性を持つことで知られる成分です

こうした事実から「植物由来だからといって、100%安全なわけではない」ということをしっかり理解した上で、精油を扱うことが大切です。

これらの精油は一般向けではないため、目にする機会はほぼありませんが、買おうと思えばネット通販などでも購入可能です。

珍しいもの好きの初心者が、こうした危険性を知らずに購入してしまった場合、犬に重大な健康被害が出る場合があります。

飼い主はこうしたことを理解した上で、アロマセラピーを行うことが大切です。


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